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アニメ「NieR:Automata Ver1.1a」のED曲「アンチノミー」のMV「仮説人形劇 アンチノミー」トレーラーが公開

ヨコオタロウ氏自ら企画制作

【「仮説人形劇 アンチノミー」トレーラー】

1月27日 公開

 アニメ「NieR:Automata Ver1.1a」のエンディング曲である、amazarashiの楽曲「アンチノミー」のミュージックビデオ「仮説人形劇 アンチノミー」が2月3日に公開される。これに先駆けトレーラーが公開された。

 「アンチノミー」は、amazarashiの秋田ひろむ氏が書き下ろした楽曲。今回のミュージックビデオは「NieR」シリーズのディレクターであるヨコオタロウ氏が自ら企画制作した、「NieR」の物語のスピンオフとなる15分に渡る“人形劇”となっている。なお、amazarashiとヨコオ氏のコラボレーションは、2017年「NieR:Automata」発売時の「命にふさわしい」に続く2回目。

【「仮説人形劇 アンチノミー」ストーリー】

 物語の主人公は、異星人につくられた兵器である機械生命体たち。「お父さん」と「お母さん」に言われるがまま、戦い、倒れ、そしてまた新たにつくられ、終わらない戦争に身を投じていきます。

【amazarashi 『アンチノミー』Music Video YOKO TARO Edition | Trailer】
メイキング画像
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ミュージックビデオ「仮説人形劇 アンチノミー」について

 脚本のモチーフは、amazarashiとも縁が深い宮沢賢治の「オツベルと象」。「オツベルと象」は、象が資本家にいいように搾取されている中で立ち上がり自由を手に入れる物語だ。この童話と楽曲「アンチノミー」にインスパイアされたヨコオ氏がミュージックビデオのために人形劇の脚本を書き下ろした。

 悪徳資本家を彷彿とさせる「お父さん」・「お母さん」はヨコオ氏による人形劇オリジナルキャラクター。舞台の背景には巨大ディスプレイを設置し、「NieR」らしいデジタルUIと人形の操演を連動させるという斬新な演出が実現した。完成したミュージックビデオは総尺15分。楽曲が流れるまでに10分以上の人形劇が上映される。

 また、本日より公開された「アンチノミー」特設サイトには、amazarashiの作品のアートワークを手掛けるYKBX氏により描き下ろされた「NieR:Automata Ver1.1a」のイラストを使用したジャケ写、収録内容などが公開されている。

【ヨコオタロウ氏 コメント】

 僕は「アンチノミー」は希望の歌だと思っています。「NieR:Automata」は、味方であるアンドロイド側も、敵である機械生命体側も、どちらも彼らを生み出した存在が■■■■■■■■■■■■■■■■■で戦いを続けている物語です。ある種、親がいない世界の喪失感を描いています。その不安感にどうやって向き合えばいいのか、ということが今回の人形劇のテーマとして描かれてるんですけど、そこから秋田さんの希望の光につなげる。人形劇の後に楽曲が続くことで初めて成立するというコンテンツを目指しました。

【秋田ひろむ氏 コメント】

 脚本を読み、ゲームのクエストに出てきそうなストーリーで嬉しくなりました。機械生命体たちの人形劇ですが、徐々に不穏な空気を纏いながら「アンチノミー」へと繋がります。

 糸操り人形がかわいらしくもどこか滑稽で、でも葛藤や恐怖を感じさせる微細な動きと、舞台装置、CGが組み合わさって「NieR:Automata」の世界が再現されています。依頼心と抑圧の狭間で揺れ動く機械生命体がどこまでも人間らしく、これぞ「NieR」だという示唆に富んだストーリーでした。

 現代を生きる僕たちには身につまされるものがあります。やはり最後のシーンがとても好きです。あまり詳しく言えないですが、「NieR」好きな人は見てほしいです。僕らの曲は飛ばしてでも。